教育について


20年前、私は教壇を降りた

授業をするのは大好きだった

H₂Oの分子式を教えたいのではない

HとOがつくるカタチの完璧なバランス、それをつなぐ力、

そのカタチが現している宇宙の叡智、そこには生命の本質、宇宙の法則が現れている

そこを見つめるとワクワクが止まらない

私は、そのワクワクを子供達から引き出したかった

ワクワクは誰の中にも有ることを本能的に知っていた

ワクワクは伝染する

だから私は私がワクワクする自然の美しさや不思議を語った

子供達の目がキラキラと輝き始める

その瞬間がたまらなく好きだ

まだまだ新米の教師だったけど、なぜか私が担当するクラスは成績が良い

 

学校を去ってからも、私は教えることが好きで

やっぱりあらゆる分野で教えるということをしてきた

教えていると、特に質問されると、自分の知らない知識についてもしゃべっていた

 

それがある時から、教えるという事に全く興味がなくなってしまった

教えたいのではない事に気付いてしまったのだ

 

私は、誰かに教えてもらえるものを知りたいのではない

私の中に在る誰も知らないものを知りたかった

私は私になりたかったのだ

 

私は知っている

誰の中にもそれがあることを

 

そして子供達の中に輝くそれを、その子が自分の力でこの世界に現すことが出来るようにお手伝いしたい

 

なりたい自分になってゆく… 

その時、国語も算数も理科も社会も、その人が教わった全てが活かされはじめる

その人が人生で出逢った全てが、その人のよろこびのままに自由に、ここからの未来を創造しはじめる

必要ないものは何もない

 

今ある教育のシステムや学校の在り様を変えようとすることよりも

今あるものから、自分を育む宝物に気付き、受け取れるようになってゆく事によって

その人は成長し、社会も成長し

より必要なものを引き寄せるようになってゆく

その人がその人になってゆく事によって

世界は動いてゆくのです